宮城県多賀城市へ出向くことにしたのは、阪神淡路の震災時に、ボランティアで、淡路島の牧場でチーズケーキをプロパンガスで焼いたとき、焼き上がりを待つ人の列が出来たことを思い出したからです。
そして「行こう!」と背中を押してくれ、インターネットで情報を集めてくれたのが、親友のスタジオファインのゆっこさん。
スタッフはアシスタントのエマちゃん、マルチ仕事人の大北さんでした。
現地スタッフとの話し合いで、大きな避難所をはずして、430名の体育館、100名の山王地区公民館へ、日程は、おやつが決まっていない5月31日に、ということでした。
片道930km ゆっこさんのHARRIERに、生クリーム21本、スポンジケーキ65台、様々な機材を積んで午後5:30 神戸を出発。
米原でエマちゃんをピックアップ。明け方5時過ぎに磐梯山を仰ぎ、走りに走りました。
建ってる!と思って凝視すると、内部はがらんどう
海側 すでに片付けられ、電柱のみ。声が出ません
ブルーシートの中はどうなっているのでしょうか
国道をはさみ、津波が押し寄せて流された所と、まぬがれた所が はっきりとわかります。
マックスバリュー(イオン)平常通りでした。
現地で、苺60パックを調達。自分たちのお昼のおにぎりも。
多賀城市の避難所のひとつ 体育館
本日のスケジュールが書き出されています。
3時神戸 岡本つねこ教室さんからの苺のショートケーキ
このボードを見て、更にファイトがわきました。
ボランティアスタッフさんが、打ち合わせの後、避難所を案内してくださり、地区別に別れている館内の様子など、内部の説明をしてくださいましたが、とてもカメラは向けられませんでした。
体育館には、ほとんど人がいないのではないかと思えるほど、静かな暮らし。時々、お風呂の送迎バスなどのアナウンスが流れます。
階段の踊り場を作業場に
全員で苺のヘタ取り
持参したスポンジをすべて二段にスライス
苺は終わりに近づいていましたが、ショートケーキを選んで正解
山王地区公民館へは、体育館の後、廻るので乾燥しないようにビニールにもどす。
テーブルを二ついただいただけでも、有り難いスペース。
いつも作るように、キルシュのシロップ持参。回転台5台並べて組み立てる。
せっかくだから、苺を沢山はさんで、生クリームもたっぷり!
お借りした大きな鍋に氷を入れて、泡立てたクリームを冷やす。
ボランティアの主任さんが、写ってませんが、作りたくて、しょっちゅうのぞきに来られ、とうとう作らせて!!って。
ゆっこさんは、子供たちに作ってるシーンを見せたかった!!って。
エマちゃんが、生クリームをしぼって、切り分け、紙皿に並べます。
φ18cmを8カット、大北さんとエマちゃん苺を並べます。
この間、ゆっこさんも、私のサイドで、サンド用苺を半分にスライスし、並べています。
まだまだ、これで200人分
ここは医務室です。ケーキの置き場所が足らなくなり、大北さんが、追加設営。
エマちゃんも、ひたすらケーキを切り分けて・・
3時のおやつをどうぞ。のアナウンスと共に、どんどん消える。(一番混雑していた時は、撮影する余裕もなくて)
短い会話をしながら手渡し。
まだまだ足らない・・・
ひたすら 作る ひたすら
エマちゃんの切る断面の美しいこと 子供たちはおかわりをまっています。
段ボール箱が、お盆がわり。でもケーキがないので、待ってくださいね。
山王地区は 聞いてた人数は、50人程度でしたが72切れのケーキがあっという間になくなりました。
こちらに沖縄の警察官が立ち寄った時、3才くらいの坊やが若い警察官の手足にまつわりついて 暫く離れなかった光景です。大切な人とお別れがあったのでしょう。テレビでもそういった現象を紹介していた そのものでした。
自衛隊の方へ ショートケーキは一つだけですが、フィナンシェを
行きは、夜間に車を走らせ、ETC夜間割引のおかげで、米原←→仙台が8800円程。帰路は災害ボランティア用災害派遣従事車両申請が通り無料でした。よかったです。(書類の受領と提出に市役所+認定の為にボランティアセンターへ、行ったり来たりがむくわれました)
6月1日エマちゃんを米原駅までおくり、夜9時過ぎ神戸着 解散
苺ショートを自宅で作ると、母も主人も弟も、必ずおかわりをします。
淡雪のように消えるこのケーキ一切れに、意味のあるなしは、未だにわかりませんが、ケーキを召し上がっていただく その刹那、ほっとしていただければと、また次へと続けたく思います。
同行を希望されるかたは、是非、お申し出ください。
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